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黒木の芯の話

三線の棹に使われる八重山黒木。その芯の黒い部分が多ければ多いほど希少価値が高く高価になります。

何故なら、それだけ太い芯を持つ原木は本当にもう手に入らないからです。

と、一般的に考えられていますし、実際黒い部分の多い三線は高価です。

 

しかしながら、この黒い部分、俗に言われる『芯』について、思い違いをされている方が多いので、記事にしようと思います。

赤い▲印、白い部分が『シラタ』と呼ばれるところです。

このシラタが多い黒木は価値が低いと思われがちですが、このシラタが三線の棹には重要になります。

そしてシラタは柔いですが(それでも他の木よりははるかに堅いですがよ!)

『芯』の周りの『シラタ』は堅くなっています。

 

今度の▲印が『芯』となります。

八重山黒木は真っ黒な芯もあれば、この様にウズラ模様になるものもあります。

 

一般的に真っ黒、真っ黒とより黒いのが重宝がられますが、

実はこのウズラ模様の方が珍しく、高価なのです。

 

そして一番誤解されるのが、この真ん中、▲印の部分、

これを皆さん『芯』と思われているようですが、芯ではありますがここは『中心』と呼びます。『芯』とは言いません。

そして、この『中心』は棹には使いません。見てわかると思いますが、ヒビがあります。

『中心』は一番水分を蓄えます。元々の木の堅さもも相まって木の乾燥時に深いヒビが入りやすいのです。中心の深いヒビはどんなに埋めても埋まり切りません。


また使っても音のこもる響かない三線となります。以上の事から『中心』を外して、上の写真の『芯』の部分と『シラタ』部分とで一丁の棹にするのです。

原木を持ち込まれる方は、この赤い□の部分のみ割いて持って来られる方が多いのです。

これが実は一番ダメな割かし方です。中心を外せなくなります。黒い部分の多い三線=芯の中心を使う と勘違いされているのです。

 

太い木でしたら理想はこの様に四つ割りにします。

そして肝心なのは先に書いたように『シラタ』を合わせる事です。

八重山黒木の芯はとても堅いので音が硬質、キーンと硬い感じになります。そこにしなやかなシラタが入る事で音に柔らかみが加わりバランスのいい響く三線となるのです。

 

しかし、この芯とシラタの堅さの違いから、充分に乾燥させる必要が生じて来るのです。それぞれの収縮度合いの違いで反ったり捻ったりするからです。

ですので、様子を見ながら時間をかけてゆっくり仕上げて行く必要があるのです。そして、充分に乾燥すれば反ったり捻ったりという事がなくなります。

もう、真っ黒芯の八重山黒木の棹はほぼ手に入らないと思いますが、実は真っ黒よりシラタが入った方が三線の響きはよくなります。シラタが多い三線にもお勧めはあります。

八重山三線工房では少ないですが、まだ八重山黒木の在庫がありますので、商品に出来るものから順に仕上げて紹介したいと思います。

もちろん、芯の中心は外した棹ですので、ご安心下さい。


今日も最後までお読みいただき

誠にありがとうございました。

 

八重山三線工房

新城 m(__)m